神山園とひな人形について
当家は、三代続けて女性が多いため、たくさんのお雛様があります。『大正初期の内裏雛』、『昭和10年代の御殿雛』、『内裏雛』、『高砂・鶴亀・浦島太郎・舌切雀』、『昭和30年代の御殿雛』、『潮汲み』、『藤娘』などなど。高価なものはありませんが、親戚、ご近所の方々の、子供の健康と幸せを願う温かい気持ちが込められています。
普段は、大切に、茶箱に納めて、倉庫に保管しています。戦時中は、鹿沼にも戦火が及んだため、親戚の家に疎開していた時期も御座いました。
細かなお道具類もたくさんあったのですが、物のない時代に子供たちのおもちゃになっていたため、壊れたり無くなったりした物もあり、今となっては惜しまれます。
また、毎年、鹿沼市では、『おひな様めぐり』というイベントを実施しております。中心市街地の「屋台のまち中央公園」や「商店」など約70箇所に、雛人形などが飾られます。参加者の方々は、おひな様めぐりの「登り旗」などを目印に、のんびりと鹿沼の街をご散策しております。
神山園のひな人形も、『おひな様めぐり』の時期には、一般開放しており、毎年、多くの参加者の方々に楽しんで頂いております。また『おひな様めぐり』期間中は、お店にお出で下さった方々へ、お茶と雛あられでおもてなしさせて頂いております。